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  • 「甘えること」 8月つきのたより

    8月 月のたより
     
    「甘えること」
                  
     先日、年長組は西の浜で親子で
    ゆっくりたっぷり遊びました。
     
     
    砂や貝がら木片を使ってのオブジェ作りは、
    パパやママたちが子どもたちの目線で
    楽しんでいるのを感じました。
     
    そのまなざし、
    手、
    背中を
    感じながら
    子どもたちも嬉しそう!!
     
    同じ目線や感覚で過ごせるって
    子どもたちにとっても大人にとっても幸せなことですね。
     
     
    乳幼児期の様々な経験は
    生きていくエネルギーになります。
     
    パパもママも子どもの頃がありました。
     
    何が心地よくて何がいやだったのか。
     
    思い出してみると面白いですね。
    夏は、そのような機会がたくさんあります。
    子どもの頃のことを思い出して大人も楽しみたいものです。
     
     
    保護者や園のスタッフと
     
    “相手の気持ちを受けとめる”
     
    ことについて、よく話をします。
     
    甘えたい時にその気持ちを受け止められ甘えることが
    できた子が自立すると聞くけれど
     
    「相手の気持ちを受け止めたら
    子どもの言いなりになるようで不安」
     
    「受け止めたいけど
    どう受け止めていいかわからない」
     
    「感情的になってしまう」
     
    などの声が聞こえてきます。
     
    大人も余裕がなくて
    “甘えてはいけない世界”
    で過ごしています。
     
    今、甘えさせていたら、
    大人になって困るのではないか?
    不安になるのですよね。
     
    でも、私はその反対のように感じます。
    気持ちを受け止められ、
    思いが伝わると安心します。
     
    何かが出来なくても、失敗しても、
    いるだけで尊い存在なのです。
     
    自分で選んでチャレンジしてもうまくいかない事もあります。
     
    うまくいかなかった時にこそ、
    静かに見守り、
    「よくかんがえたね」
    「なるほど」
    「こうしようと思ったのね」
     
    等の受け止めや声かけが安心感につながるように思います。
     
    それをするためには大人の自立も必要ですね!!
    大人の自立もまた、安心感の中で育っていくのでしょう。
     
    家族や仲間との団欒の中で、輪の中で、
    安心できる場所がありますか?
     
    理解してくれる人、温かく受け止めてくれる人、
    静かに見守ってくれる人がいますよ。
     
    きっと。
    そして、
    神様はどんな時もそばにいて温かいまなざしで
    「大丈夫、ここにいるよ」
    って見守っていてくださいます。
     
    大丈夫!!安心して一緒に歩いていきましょう。
    困ったときは「助けて!!」と言いましょう。
    きっと誰かが「ここにいるよ」って助けてくれます。
     
     
         佐々木なほみ
    2022年08月29日